ロゴマークはブランディングに有用なツールとしてよく制作されています。会社や団体、製品やサービス、シンポジウムやプロジェクトなどのさまざまな対象についてロゴマークが制作されていますが、目的を実現できるロゴマークを制作するにはどうしたら良いかで悩むことも多いでしょう。

この記事では制作の方法という観点から重要な考え方を紹介します。

ロゴマークの制作の方法は2つに分けられる

ロゴマークの制作をするときにはどのような方法を選ぶかによって目的の達成しやすさや、目的を実現するまでにかかる工数が異なります。制作の方法を適切に選ばなければ、理想的な形で目的を実現することはできないので注意しましょう。

ロゴマークを制作する方法は大きく分けると二つあります。会社なら自社制作するのが第一の方法で、各種団体の場合や個人事業の場合でもメンバーや自分自身がロゴマークを制作するスキルがあれば自ら手掛けることができるでしょう。

第二の方法として挙げられるのがロゴマーク制作の外部への委託です。最も典型的なのはデザイナーに依頼する方法で、ロゴマークについて詳しいデザイナーに依頼することでスムーズに制作を進めてもらえます。フリーランスのデザイナーに依頼することもできますが、デザイン会社に委託して手掛けてもらうことも可能です。

委託先や委託の方法には選択肢がたくさんあるものの、自社で制作するのとは大きく状況が変わります。ロゴマークの制作の仕方としてどちらの方法を選んだとしてもメリットがあります。目的に合った方を選ぶことが重要なので、まずは個々のメリットを理解しておくことが重要です。

ロゴマークを依頼する際のポイントとは?

自社で制作するメリット

自社でロゴマークの制作をするメリットは臨機応変に対応できることと、リソースやコストのかけ方によって完成度や制作期間をコントロールできることです。外部委託をすると打ち合わせを通してデザインの決め方や納期などを決定して契約をすることになります。

契約を終えてしまうと微々たる変更をするのも難しいことが多く、臨機応変さに欠けてしまいます。しかし、自社対応なら必要に応じてデザインを変えることも可能なので、今後の変更があり得るときには安心です。また、人材を増やし、素材作成などにコストをかければ短期間での制作もできます。

複数のロゴマークを制作して比較するといった工夫をすることで、完成度の高いロゴマークを採用することも容易です。また、自社で制作をすればロゴマークにかける想いを最大限に込められます。会社や製品、サービスのブランディングをするときには会社の魅力を理解していることや、製品やサービスの開発敬意を把握していることが大切です。

自社の人材がロゴマークの制作をすると熟知している人が考えてくれるので想いの込められた秀逸なデザインのロゴマークができあがるでしょう。

デザイナーに制作を依頼するメリット

ロゴマークをデザイナーなどの外部に委託して制作してもらう方法は、仕上がりの良さが期待できることに加えて、社内のリソースをあまり使う必要がないのがメリットです。ロゴマークの制作にはセンスとデザイン力、イラストや画像などの制作や加工のスキルなどが求められます。

ロゴマークの制作経験があるデザイナーはその総合力を持っているのが特徴です。社内にロゴマークの制作が可能なデザイナーがいれば社内で制作をしても良いかもしれませんが、適材がいない場合には採用から考えなければならない場合もあります。

適材がいない状況で自社制作を進めてしまうと、仕上がりがあまり良くなくて目的を実現できるようなロゴマークにならないリスクがあるでしょう。デザイナーに依頼すればプロとして完成度の高いロゴマークを納品してくれます。

不安がある場合には基準を設けて契約したり、修正依頼を無料でおこなってもらえるように契約条件を付けたりすれば無駄にコストをかけずに秀逸なロゴマークを制作してもらうことが可能です。

このやり取りのためにある程度の社内リソースを割く必要はありますが、デザインやロゴマークの制作に人材を取られることがないので、本来の業務に支障を来すことがありません。ロゴマークの制作業務は一時的に発生する場合が多いでしょう。

そのために新たな人材を確保して無駄にコストをかけずに済ませられる点で外部委託は優れています。

ロゴマークのデザイン料や開発費や無形固定資産の扱いになるのか

ロゴマークを制作する共通の流れ

ロゴマークを制作するときには自社制作でも外部委託でも流れの大半が共通しています。まず、ロゴマークを制作する目的を決定し、その実現のために必要な要素を洗い出すのが最初のステップです。その中から重要な要素を選び出すことでロゴマークに盛り込むべき点が何かを具体的にしていきます。

そして、ロゴマークの大枠のデザインを確定し、具体的なデザインに落とし込んでいくというのが基本の流れです。この段階で自社または外部のデザイナーがロゴマークとして作り上げ、目的に合うデザインに仕上がっているかどうかを吟味します。

そして、このロゴマークなら効果が得られるという根拠を導き出すことで完成したと見なせます。

ロゴマークの制作方法を選ぶときのポイント

ロゴマークの制作方法を選ぶときには目的を重視し、流れを念頭に置いて考えるのがポイントです。ロゴマーク制作の目的の設定と、ロゴマーク完成の判断は自社でおこなうことが必要になります。しかし、目的の達成に向けて必要な要素を考える段階からデザイナーやデザイン会社と相談することは可能です。

このステップから社内リソースを削減したいなら外部委託をした方が良いでしょう。また、社内リソースではデザインをしたり、制作をしたりする適任者が見つからないときにも外部委託が適切です。しかし、こだわりを持って社内で議論をしながらロゴマークを制作したい場合には外部委託をするよりも社内制作を進めるのが重要になります。

外部とのコミュニケーションには時間もかかるので、ロゴマークを制作に時間をかけたくない場合にも可能な限り社内で実施した方が良いでしょう。

ロゴマークの制作は目的に応じた方法を選ぼう

ロゴマークの制作は自社でおこなう方法と外部委託をする方法があります。

どちらにもメリットはあるので、ロゴマークを制作する目的に応じて適切な方法を選ぶのが重要です。自社制作では臨機応変な対応が可能で、制作期間も短くできます。

外部委託をすると社内リソースの負担を軽減できるのがメリットです。ロゴマークを制作する流れの全体像も考慮して最善の方法を選びましょう。